大学受験に向けてスタートを切った高校生に向けて、英語科目の影響力の大きさと、勉強法(私立文系向け)

英語学習

人生を決定づける、とまでは言わずとも大きな影響を与える大学受験。

第一志望校合格を目標に勉強に打ち込まれている方も多いかと思います。

今回の記事では、これから本格的な受験勉強を始める、高校2年生や高校3年生に向けて、志望校、志望学科の合格に近づく勉強の方針を提案させていただきたいと思います。

(この記事は、私立文系3科目での受験を想定して書かれています)

この記事を書いた人
Kento

経歴
・2012年:単独海外へ留学
・2016年:現地の学校卒業(Diploma of Business)
・2017年:現地の会社へ就職で毎日英語を使い仕事
・現在海外生活10年以上
元々be動詞すら分からなかった英語レベルからオンライン英会話、アプリ、学校などを利用し、現在では海外の学校を卒業後、就職の為IELTSを取得し海外の会社に就職できる英語力までなりました。
この経験を元に英語学習者にとって有益な情報を発信しています。

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文系3科目ではともかく英語が最優先

私立大学の文系学部を一般入試で受験するのであれば、大まかな方針として、英語の優先度を高くするのが効率的だと言えます。

人によって得手不得手があるでしょうが、大学受験に向けて本格的な勉強をスタートさせるため、勉強のサイクルや、時間の使い方を組み立てる際には参考にしていただきたいです。

理由は以下の通りです。

ほぼすべての学部において必須科目

おそらく私立文系の入試に限らずだと思いますが、英語の試験を受けずに入学できることは殆どありません。

社会科目が無い入試方法や、国語科目のうち漢文がない、古典がない、あるいは現代文のみという入試は見かけますが、英語にはそんなことはありません。

入試で必ず対峙することになるのが英語なので目を背けてやり過ごすという訳にはいきません。

入念な準備さえすれば高得点が狙いやすい。

国語の現代文は文章題について自分に身近なテーマが出題されたために高得点が取れたり、逆に相性の良くない文章に当たってしまい苦戦することがあります。

また、社会科目では、特に上位校によくみられることですが、明らかに受験生の解答を期待していないレベルの知識を問う問題がままあります。

しかし、答えても1問分の点数しかもらえません。

そのために膨大な時間を費やすのはナンセンスですし、徒労に終わる可能性が高い。

一方で英語であれば、ピンポイントで1つの知識を問う問題は少なく、文章を把握する、資料を読み取ったうえで、持てる知識を総動員して伝えたいことを英文にする、など、英語力そのものを問う問題に配点が大きく割かれています。

それ故に小手先の知識や一夜漬けでは対応できないですが、やった分だけ確実に点数に落とし込めます。

文系科目の中では努力に対するリターンが最も純粋に帰ってくる科目と言えるでしょう。

入試の配点のウェイトが1番大きい

英語の試験がおよそどのような大学でも必須であることはすでに述べましたが、それに加え、英語の試験の配点は、3科目中もっとも大きく設定されています。

つまり英語の“でき”が合否に一番強く影響します。

また、上述のように、英語は比較的計算しやすい科目なので、英語で高い得点力があると、それを前提に、その他の科目で最低でもこの点数を取り切れれば、合格最低点に届く、といった考え方で勉強の計画を設定できます。

最も得意な科目を中心に勉強の計画を立てる、というのは定番ではありますが、計画の柱となる得意科目の配点が低い、あるいは、模試ごとに点数にブレがある、というのでは立ち行かないでしょう。

参考として各大学の入試における科目ごとの配点を示しておきます。

  • 慶応(商)B方式     英語:200 国語:100 社会科目:100
  • 早稲田(政経)      英語:90  国語:70  社会科目:70
  • 上智(法)        英語:150 国語:100 社会科目:100
  • 明治(政経)       英語:150 国語:100 社会科目:100
  • 中央(法)一般3教科   英語:200 国語:100 社会科目:100
  • 中央(法)統一3教科   英語:150 国語:110 社会科目:100
  • 青学(経営)A       英語:150 国語:100 社会科目:100
  • 学習院(文)コア     英語:150 国語:150 社会科目:100
(常に最新の情報をご自身で確認してください)

こうみると、英語のウェイトは多くの学部で大きく設定されていることがわかるかと思います。

実際にご自身が希望されている大学・学部の配転も調べておくといいかもしれません。

余談

脱線しますが、中央大学法学部について二つの入試形式の配点を紹介しました。

難関でしられている中央大学法学部ですが、その中でも特に、一般3教科型の英語には和文英訳と英文和訳が含まれており、MARCHレベルの生徒であれば個別の対策にまとまった時間を割くことが求められます。

一方で、統一3教科型は、合格のボーダーこそ高いものの、試験問題の難易度自体は一般に比べ非常に簡単で、英語も、その試験に特化した対策に追われずに済みます。

私が大学受験をしたころの情報ですが、志望される方は、赤本で過去問を確認したうえで、統一3教科型入試を活用してみるのも一手かもしれません。

追記:勉強法(主に必要になる単語の傾向)

英語の勉強法についても少しだけ。

まだ、夏休み前、あるいは3年生になる前の方であれば、何よりも語彙に注力するべきだと思います。

基礎中の基礎であり疎かにされがちですが倦まずに頑張りましょう。

試験当日はもちろんのこと、ボキャブラリーが固まった状態で読解や文法について勉強すれば、より効率的に勉強を進められます。(逆に、単語を知らないまま、複雑な構文を読みこなすための演習問題に手を出すのは、算数を知らずに経済学部に進むようなもので、おそらく何も身につきません)。

膨大な語数の単語帳に挑戦する必要はありませんが、早いうちからコツコツと進めていきましょう。

おわりに

今回は、私立文系3科目で大学受験をされる方を主なターゲットとして大学受験で英語から取り組むメリットについて紹介してきました。

受験は水物といわれますし、勉強法には正解はありません。

この方針は絶対の合格を保証するものではありませんが、この記事をヒントにし、勉強に取り組まれ、皆様が希望する大学・学部へ合格されることを切に願っています。

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