英語の一人称・二人称・三人称って聞いたことはあるけど、良く理解できていないので、詳しく学びたい。
この際、まとめてちゃんと覚えなおしたいな。
そんな悩みを抱えてるみなさんへ、今回は文法書にも良くでてくる人称(一人称・二人称・三人称)と各(主格・所有格・目的格)について分かりやすく紹介していきます。
英語を勉強する上で欠かせない問題。それは英語の文法の理解です。
文法書には様々な専門用語が飛び交い、見ているだけでクラクラしてきますよね。分かったつもりで読み進めると後からどんどんわからなくなってしまいます。
そんな文法の基礎の基礎にあるのが、この人称と各です。
これを理解していないと、他の文法を学ぶときに必ずつまづく事になるでしょう。
今回は、小学生でも分かるように、噛み砕きながら、人称と各について、表を元に説明するので、自信がない方も安心してください。
人称代名詞一覧表
人称代名詞は3つの人称に分かれており(一人称・二人称・三人称)、それぞれが複数、単数に分かれています。また使う場面によって、主格、所有格、目的格、所有代名詞、再帰代名詞と違った単語を使用します。
今無理に全てを覚えなくても、英語を学習していくうちに自然と身につくので、安心してください。今回はそれぞれを分かりやすく説明していきます。
3つの人称の違い
そもそも人称とは何かについて理解を深めましょう。
上記の表には主格、所有格などでてきてますが、まずはあまり気にせず、人称とは何かをしっかり理解しましょう。
英語の会話や文章には大きく分けて3種類の人物が登場します。
それが、一人称と二人称と三人称の3つです。
一人称とは
一人称とは「自分のこと」です。
一人称の英訳はfirst personで、最初の人、第一の人という事で、英語では『I』を使います。
英語は自分が主体の言語なので、自分中心に物事を考える必要があります。
よく日本語は主語が抜けがちで、英語には主語が必要なんて話がありますが、そりゃそうです。英語は自分がいないと意味はない、自分大好き!そんな言語です。
日本語のように『愛してる』なんてあいまいな表現はしません。
I love you. のように『私は』あなたを愛してるの様に、主語が必ず入ります。
ちなみに、日本語では私、僕、オレ、など、自分のことを話す場合様々な言葉を使いますが、英語では『I』のみを使います。
一人称で話す際は、絶対に自分中心、自分大好きって思いながら大きな声で『I』から文章を始めましょう。
英語は自分大好きな言語。
最も重要な『私』は一人称になります。
二人称とは
二人称とは『話をしている相手』のことです。
二人称の英訳はsecond personで、2番目の人ということです。
英語では『You』を使います。
以下で単数、複数についても解説しますが、『You』という単語であなたとか、あなたたちとかどうして同じ単語なのに単数だったり、複数だったりするの?って思ったことあるかもしれませんが、『You』の意味は英訳通り、2番目に重要な人のことを指します。
ですので、『I』は自分が主役ですが、次に大事な人が『You』その2番目に大事な人が単数だったり、複数だったりするというだけです。
一人称・二人称と書くので人数と勘違いしますが、人数は関係なく、大事な順番と覚えましょう。
自分大好きな英語では、一番大事なのが『I』そして2番目に大事なのが『You』です。
三人称とは?
三人称とは『I』と『You』以外の人、物のことです。
三人称の英訳はthird personで、私とあなたに次いで、三番目の人(物)ということです。
英語では『He』や『She』や『it』を使います。
繰り返しますが、人称とは重要度の違いです。
まず一人称が一番大事な『私』そして二人称が二番目に大事な『あなた』そして三人称が三番目に大事な『人(物)』のこととなります。
一人とか二人とか三人という文字をみると二人称とか三人称を複数と思いがちですが、そうではなく重要度の問題と理解。
三種類の各と所有代名詞、再帰代名詞
人称について分かったところで、次に格についての説明に移ります。
格については主格、所有格、目的格の三種類があります。
格とは文章や会話において、その人称名詞がどのような働きをしているかによって形が変わります。この格をしっかり押さえないと、後々関係代名詞の主格とか言われたときにパニックになります。
そうならないためにこの三つの格しっかり理解しましょう。
上記三つの格を理解したうえで、所有代名詞と再帰代名詞についてもここで一緒に理解を深めてしまいましょう。
主格
まず、主格とは言葉通り、文章の主役、メインを指します。
文中で主人公の役割をしている場合は主格となります。
I have a book. 『私は』本をもっています。
You have a book. 『あなたは』本を持っています。
He has a book. 『彼は』本を持っています。
She has a book. 『彼女は』本を持っています。
It is my book 『それは』私の本です。
上記のように文中で主役の働きをしている場合、人称名詞は主格という形をとり、主役の働きをします。
たとえば一人称で表す『私』という存在は文章において、自分の役割によって、衣装を変え、主役になる場合は、主格という衣装をまといます。
役割によって『私』という存在は様々な衣装を纏う。そのように考えればよいでしょう。主格に関してはそこまで難しくもないのかなと思います。
文の中で主人公の役割をしている場合は主格。
所有格
次に所有格とは所有という言葉どおり、文中に出てくるものが誰のものかを説明するときに使う形です。
彼のものなら:彼の本(his book)
彼女のものなら:彼女の本(her book)
私のものなら:私の本(my book)
あなたのものなら:あなたの本(your book)
上記のような形となります。
I pen you pen などの形では誰の所有物かを判断できないので、所有しているということをはっきりさせるために、形を変えるのです。
誰が所有しているかはっきりさせたいときは所有格、所有格を使わないと誰かにとられちゃいますよ。
誰のものかはっきりさせる時に所有格を使う。
目的格
次に目的格を考える上で見るべき点は動作(動詞)です。
英語というのは主語(主格)が動作(動詞)をすることで成り立ちます。
主格が動作を行う場合、動作の目的(対象)をとる場合があります。
例えばI kissed という言葉があれば、私はキスをしたとなりますが、その場合キスをする対象が必要となります。
その場合は動作を表す動詞の後に目的(対象)を表す言葉が必要となりますが、その目的(対象)となった場合の形は目的格となります。
I kissed her 私は『彼女に』キスをした
you kissed him あなたは『彼に』キスをした
上記のように主格の動作の対象となった場合は目的格という形になるこれをしっかり覚えてください。
目的格についてもう一点、前置詞の後に人称を表す名詞がくる場合、これも目的格となります。
I made some cakes with him 私は『彼と』ケーキを作った
he gave the book to me 彼は『私に』その本をくれた
前置詞+目的格は抜けがちなので忘れずに覚えておきましょう。
文章内の目的の対象になる場合、目的格になる。
前置詞の後に人称を表す名詞が来る場合も、目的格になる。
所有代名詞
上記で所有格について解説しましたが、所有代名詞に関してもここで押さえちゃいましょう。
文中に表れた物の所有を表す場合に所有格になると説明しましたが、文章としては所有格+名詞となります。
my book 私の本
your pen あなたのペン
his dog 彼の犬
この所有格+名詞という2つの言葉で『○○のもの』という所有を表すのですが、それを一つにまとめちゃった言葉が所有代名詞といい、一つの言葉で『○○のもの』という所有を表す言葉として使うことができます。
That car is mine あの車は『私のもの』です
This key is yours この鍵は『あなたのもの』です
というようになります。
例えば、所有代名詞を使わなければ、下記の様になります。
That car is my car
This key is your key
間違いではありませんが、同じことの繰り返しとなるので、繰り返すを避けるのが好きな英語では、繰り返しの場合は、所有代名詞ってやつ使っちゃおうとなります。
所有格と似ているが、所有格を一つの言葉で『○○のもの』と所有者を表したものが、所有代名詞。
再帰代名詞
次に、再帰代名詞も覚えてしまいましょう。
再帰代名詞とは再帰という言葉が表すように再び帰ってくるときに使う代名詞のことです。
どういう事かというと、文中で、主語+動詞+目的語という文章があった場合主語で使われた人称名詞が、目的語でも使われる、つまり再び帰ってきたという場合に使います。
再帰代名詞は『目的格+self』の形で使います。
myself, yourself, himself のような形です。
He painted him.とHe painted himselfの違いについて考えてみましょう。
He painted him. とは「彼は彼を描いた」となりますが、主語で現れた彼と、目的語で現れた彼は別人です。別の人を指す場合は再帰代名詞は使いません。一方でHe painted himself. となると「彼は彼(自身)を描いた」となり、
主語で現れた彼が文中で再度使われています。そのような際は再帰代名詞を使用します。
主語で使われた人称名詞(主人公)が、目的語でも使われる場合は、再帰代名詞となる。
単数と複数とは
ここまで、人称について、格について説明してきましたが、人称と格を学ぶ上でもう一つ重要な点があります。それが単数と複数です。
英語は数の概念をとても重要視します。その存在が一つなのか、それもと複数なのか。
- 単数 → 一つ
- 複数 → 一つ以上
ここでしっかりと単数と複数についても押さえていきましょう。
単数の人称代名詞
表を参考に、以下の例文を声に出して読みましょう。
その際単数、複数をしっかりイメージしながら声に出して練習しましょう。
ぬいぐるみやフィギュアなどなんでもいいですが、机の上に並べて指を指しながら声に出して読むとより理解が深まりますよ!
では例文です。たくさんありますが、練習あるのみです。
I have a book. (一人称主格単数:私は本を持っています)
This is my book. (一人称所有格単数:これは私の本です)
Tom gave me a book. (一人称目的格単数:トムは私に本をくれた)
This book is mine. (一人称所有代名詞単数:この本は私のものです)
I painted myself. (一人称再帰代名詞単数:私は私(自身)を描いた)
you have a book. (二人称主格単数:あなたは本を持っています)
This is your book. (二人称所有格単数:これはあなたの本です)
Tom gave you a book. (二人称目的格単数:トムはあなたに本をくれた)
This book is yours. (二人称所有代名詞単数:この本はあなたのものです)
You painted yourself. (二人称再帰代名詞単数:あなたはあなた(自身)を描いた)
He have a book. (三人称主格単数:彼は本を持っています)
This is his book. (三人称所有格単数:これは彼の本です)
Tom gave him a book. (三人称目的格単数:トムは彼に本をくれた)
This book is his. (三人称所有代名詞単数:この本は彼のものです)
he painted himself. (三人称再帰代名詞単数:彼は彼(自身)を描いた)
She have a book. (三人称主格単数:彼女は本を持っています)
This is her book. (三人称所有格単数:これは彼女の本です)
Tom gave her a book. (三人称目的格単数:トムは彼女に本をくれた)
This book is hers. (三人称所有代名詞単数:この本は彼女のものです)
he painted herself. (三人称再帰代名詞単数:彼女は彼女(自身)を描いた)
it is a bag. (三人称主格単数:それはカバンです)
I like its color. (三人称所有格単数:私はその色が好きです)
Fashion repeats itself. (三人称再帰代名詞単数:流行は繰り返す)
(※流行は流行(自身)を繰り返す)
複数の人称代名詞
ここまでは単数をみてきましたが、ここでは複数を確認します。
複数になった場合に特に注意すべき点大きく3つ。
1つ目は二人称。二人称の単数と複数は同じyouを使います。
日本語訳は文脈によって変化するので注意しましょう。
2つ目は、三人称。三人称の単数はhe,she,itの三種類がありましたが、複数になった場合は男女や人、物の区別はなくなり、すべてtheyで表します。
3つ目は所有代名詞。単数の場合は「○○self」となっていましたが、複数の場合は「○○selves」となります。
以上の3つを注意しつつ下記の例文を声に出して読んでみましょう。
We are Japanese. (一人称主格複数:私たちは日本人です)
Japan is our country. (一人称所有格複数:日本は私たちの国です)
Tom gave us some coffee. (一人称目的格複数:トムは私たちにコーヒーをくれた)
Tom is a friend of ours. (一人称所有代名詞複数:トムは私たちの友達の一人です)
We looked at ourselves in the mirror. (一人称再帰代名詞複数:私たちは鏡で私たち(自身)を見た)
You are Japanese. (二人称主格複数:あなたたちは日本人です)
Japan is your country. (二人称所有格複数:日本はあなたたちの国です)
Tom gave you some coffee.(二人称目的格複数:トムはあなたたちにコーヒーをくれた)
Tom is a friend of yours. (二人称所有代名詞複数:トムは私たちの友達の一人です)
You looked at yourselves in the mirror. (二人称再帰代名詞複数:あなたたちは鏡であなたたち(自身)を見た)
They are Japanese. (三人称主格複数:彼(女)らは日本人です)
Japan is their country. (三人称所有格複数:日本は彼(女)らの国です)
Tom gave them some coffee.(三人称目的格複数:トムは彼(女)らにコーヒーをくれた
Tom is a friend of them.(三人称所有代名詞複数:トムは彼(女)らの友人の一人です)
They looked at themselves in the mirror.(三人称再帰代名詞複数:彼(女)らは鏡で彼(女)ら(自身)を見た)
まとめ
人称と格を学ぶ上で重要な点は人称と格とは何なのか、どういったものかをしっかり理解すること。
また単数、複数をしっかり意識して考えること、そして声に出すことによって文中の格の使い方を体にしみこませることです。
人称と格の勉強をおろそかにしていると関係代名詞などを勉強する際にもどんどん混乱してしまうことになります。
何度も声に出して、しっかりここで覚えこんでしまいましょう。
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