
「IELTSの中ではライティングが難しいと聞いたけど、出題問題や採点基準はどんな感じで設けられているんだろう?対策のポイントも教えてほしい」
この記事では上記のような悩みを解決します。
そもそも、IELTSとは「英語熟練度」を測定する試験の1つです。ライティングの他にもリーディングやリスニングの試験がありますが、その中でもライティングが最も難しいと言われているため、適切な対策をしなければ満足の行く点数を取ることはできません。
IELTSに対してさらに理解を深めたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:IELTS(アイエルツ)とはどんな試験?受験前に知っておくべき事
そこで本記事では、IELTSのライティング試験の出題問題の概要や、採点基準をご説明します。
また、これからIELTSの対策に取り組むのであれば、「IELTSに特化した参考書」も必要不可欠です。下記の記事で選び方も合わせて紹介しています。
さらに、本記事ではライティング試験の具体的な対策方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
出題問題概要&採点基準
まずは、IELTSのライティング試験の概要や採点基準を見ていきましょう。
- 試験時間:60分間
- 課題(全2問):「タスク1」では合計150語・「タスク2」では合計250語を書く必要があり、タスク2のほうが配点が高くなっていることが特徴です。
採点方法
- 質問に適切に答えているか
- 一貫性はあるか
- 語彙力
- 文法力
IELTSのライティング試験は、「タスク1」「タスク2」の2種類にわけられています。また、それぞれ「アカデミックライティング」「ジェネラル・トレーニング・ライティング」という2つのパートにわかれている仕組みです。
ここでは、それぞれのタスク1・タスク2の出題概要や採点基準をご説明します。
タスク1
アカデミックモジュール
ジェネラルモジュール
出題される問題は大学もしくは就職を希望している方を想定したものになりますが、中には個人的な関係性を題材にした問題が出されることがあります。その場合は、通常よりも「フォーマル」なものにしなければいけないため、多くの文体や表現方法を学んでおくと良いでしょう。
タスク2
続いて、タスク2の内容や注意点をご説明します。
アカデミックライティング
根拠や例を挙げて比較検討しながら、筋道を立てて相手を説得する文章が求められます。
ジェネラルモジュール
必要情報の提示・解決策を示す能力・自分の主張を述べ、解決策を伝えられる力が問われるため、日常的に物事を考える癖や、エッセイについて触れる機会を増やすと良いでしょう。
ライティング対策ポイント
ここまで、IELTSのライティング試験の概要や出題される問題を紹介してきました。しかし、「具体的にどう対策をすれば良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
IELTSのライティング対策では、下記4つのポイントを理解しておくことが重要です。
- 出題傾向の理解
- オリジナルテンプレ
- 添削指導
- 転換後の強化
それぞれのポイントを1つずつご説明します。
出題傾向の理解
まずは、IELTSライティング試験の出題傾向を理解しましょう。実は、IELTSのライティング試験のタスク2には、問題に対してある一定の型が決まっています。その型が下記のとおりです。
- 自分の立場を選択し、その立場を選択した理由を述べる
- 2つの意見を客観的に比較し、最後に自分の結論を述べる
- ある物事に対して、原因・影響・解決策を述べる
必ずしも上記の中から出題されるというわけではありませんが、出題される可能性自体は高いです。したがって、まずは出題された問題に対して、「上記3つの中の、どの形式の問題なんだろう?」と見極める力をつけましょう。
その問題を見極める力をつけることで、ある程度「テンプレート」に当てはめた回答ができるようになります。そのテンプレートは次でご紹介します。
オリジナルテンプレ
先ほど、IELTSのライティング問題は主に3つのパターンにわけられることを解説しました。そのパターンを具体的に当てはめると下記のとおりです。
- 自分の立場を選択し、その立場を選択した理由を述べる(学校の授業で体育は必要か否か)
- 2つの意見を客観的に比較し、最後に自分の結論を述べる(部活に入るべきか否か)
- ある物事に対して、原因・影響・解決策を述べる(不登校の学生が生まれてしまう原因とその影響、学校に通ってもらうための解決策)
そして、それぞれのパターンは下記のテンプレートに当てはめることによって、回答への難易度を格段に下げることが可能です。
①:自分の立場を選択し、その立場を選択した理由を述べる(学校の授業で体育は必要か否か)
テンプレート具体例
- ①(導入文):一般的な情報と、自分の立場を明確にする
- ②(本文):その立場を選んだ理由①
- ③(本文):その立場を選んだ理由②
- ④(本文):自分とは逆の立場の方への主張・理由
- ⑤(まとめ):再度自分の立場を明確にする
①のパターンに当てはまる場合は、自分の立場を明確にし、その理由などを述べる形式となっているため、タスク2の中では比較的簡単な部類となります。
②:2つの意見を客観的に比較し、最後に自分の結論を述べる(部活に入るべきか否か)
テンプレート具体例
- ①(導入文):一般的な情報(部活に入る者もいれば、入らない者もいる)
- ②(本文):部活に入る者のメリット・デメリット
- ③(本文):部活に入らない者のメリット・デメリット
- ④(本文):自分が支持する意見
- ⑤(まとめ):最後に自分の意見を述べる
③:ある物事に対して、原因・影響・解決策を述べる不登校の学生が生まれてしまう原因とその影響、学校に通ってもらうための解決策)
③のパターンに当てはまる場合は、原因・影響・解決策の中から、2つのトピックを絡めて答える形で問題ありません。つまり、原因と影響、もしくは原因と解決策などの2つのみ答えれば良いということです。
テンプレート具体例
- ①(導入文):一般的な情報やエッセイに関する簡易情報
- ②(本文):原因1/影響1
- ③(本文):原因2/影響2
- ④(本文):解決策1/解決策2
- ⑤(まとめ):簡単なまとめ
また、③のパターンに当てはまる場合は、「自分の意見」の主張は減点対象になるため注意しましょう。
添削
次に、IELTSのライティング対策では添削も重要です。添削とは、自分の文章の改善点を第三者に指摘・修正してもらう対策のことで、正しい文法や表現方法を学ぶには必要不可欠です。
しかし、実際に第三者に添削をしてもらおうと思っても、周りに専門的なスキルを持った方があまりいないという方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、「ベストティーチャー」というオンライン英会話です。60カ国以上から集まる講師がライティングを添削してくれる日本唯一のオンライン英会話であり、IELTSのライティング対策の心強い味方となってくれることでしょう。
まずは、無料で講師とのやり取りができる無料体験レッスンから試してみてはいかがでしょうか。ベストティーチャーについて詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
関連記事:【ベストティチャー】リアルな口コミから分析!ベストティーチャー英会話の評判
転換語の強化
最後に、IELTSのライティング対策では、「転換語」の強化も重要です。転換語とは話題を変化させるときに使う言葉であり、たとえば「for example」などが挙げられます。
1つのエッセイの中でも、原因や影響・解決策など、様々な話題へと変化するため、転換語を強化することで、相手に伝わりやすい文章へと仕上げられます。
転換後の強化に関しても、上述した「ベストティーチャー」で学べるため、あわせて利用を検討してみると良いでしょう。
IELTSのライティング対策におすすめの参考書やサービス
それでは最後にIELTSのライティングの対策におすすめの参考書やサービスを紹介しておきたいと思います。
これからライティングを強化していきたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
参考書『スピーキング・ライティング攻略のためのIELTS必修フレーズ100』
『スピーキング・ライティング攻略のためのIELTS必修フレーズ100』ではIELTSのライティングやさらにスピーキングで使えるフレーズが100種類紹介されています。
この参考書を使ってまずは文章を書く流れがつかみやすく、しかもスコアの評価につながりやすいフレーズを頭に入れてしまいましょう。
音声もついていますよ。
参考書『実践IELTS技能別問題集ライティング』
『実践IELTS技能別問題集ライティング』ではTask 1と Task 2の練習問題を用いて文章の組み立て方やよく使う表現などを一から学ぶことができます。
IELTSのライティングでまずは6.5以上を目標にしているという方におすすめです。
音声も無料でダウンロードすることができます。
参考書『IELTS スピーキング・ライティング完全攻略』
『IELTS スピーキング・ライティング完全攻略』ではライティングのスコアを上げるために必要な文章構成や表現それに具体的な攻略方法が示されています。
過去の試験の傾向からよく出る分野の練習問題で、効果的に深くライティングの対策ができますね。
スピーキングについても詳しく解説されているので一石二鳥ですよ。
英文添削アイディーのオンラインIELTS英作文個別添削指導サービス
英文添削のアイディーはお得な価格で英文を添削してくれるオンラインサービスですが、IELTSに特化した指導も行っています。
1件166円から添削してもらえるのですが、講師をバイリンガルかネイティブで選ぶことができる他、教材は手持ちのものを使うこともできますよ。
まとめ
IELTSのライティング試験対策に関して解説をしました。IELTSの中で最も難しいと言われているライティング試験ですが、出題の傾向やそれに付随するテンプレートを覚えることで、難易度を格段に下げることが可能です。
また、第三者に評価してもらう添削の機会も意図的に増やしてみましょう。本記事でご紹介した対策方法を参考に、納得ができるまで学習を繰り返してみてはいかがでしょうか。