「IELTSスピーキング」試験の出題問題と採点基準【具体的な対策方法も解説】

IELTS

「IELTSのスピーキング対策って、具体的に何をすれば良いんだろう?英語をただ話せるようになるだけで良いのかな?そもそも、どんな問題が出るのか詳しく知りたいです」

本記事はこういった悩みに答えていきます。

IELTSのスピーキング試験では、日常英会話を話せば良いというよりも、「IELTSの模範解答」に沿ったスピーキング力を向上させる必要があります。そもそも、IELTSに対してのより深い理解を得たい方は、下記の記事も本記事とあわせてご覧ください。

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そこで本記事では、IELTSの出題問題や難易度、採点基準などをご説明します。具体的な対策やパート別のコツに関しても解説をしますので、ぜひ試験対策にお役立てください。

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出題問題内容

まずは、IELTSの出題問題の内容から見ていきましょう。出題問題に対する理解を深めることで、実際の試験をより鮮明にイメージできるようになります。

スピーキング試験の概要

  • 試験時間:合計14分間程度
  • 形式:Face to Face
  • 特徴:リーディング試験などとは別日に受験することも可能

IELTSのスピーキング試験は「Face to Face」によって行われます。そのため、予め講師などを交えたコミュニケーションスキルを磨いておくと良いでしょう。

また、IELTSの出題問題は下記の4つにわかれています。

  • イントロ
  • パート1
  • パート2
  • パート3

それぞれの具体的な出題問題をご説明します。

イントロ

はじめのイントロでは、受験生であるあなたの名前や、本人確認等を行います。この時点では採点に対しての影響を与えることはありませんので、単純な自己紹介だと思って、リラックスして臨みましょう。

パート1

ここから、IELTSの試験がスタートします。パート1では、主に「日常生活」に関するトピックを会話します。

出題内容
家族や出身地・大学や趣味など、あなたの身の回りや日常生活に関する情報について会話をします。
問題形式
講師と1対1の会話です。
注意点や難易度
難易度:日常生活に関するトピックのため、中学英語ができれば問題ありません。トピック1は「4分〜5分」程度の会話になるため、ある程度身の回りに関するネタを洗い出しておきましょう。

パート2

パート2では、「タスクカード」と呼ばれるトピックが書かれた紙を渡されます。タスクカードには、トピックに関連するポイントが3つ記載されています。また、トピックに関する自分なりの答えをまとめる時間が1分間設けられます。

出題内容
トピックに関する自分なりの答えを、1分〜2分ほどスピーチをします。
問題例:あなたの家族について教えてください。
  • ポイント1:あなたの家族構成
  • ポイント2:今後、家族とどう過ごしていきたいか
  • ポイント3:あなたが家族のためにできることは何か

このようなポイントに対して1分間で思考をまとめ、スピーチする形式です。

注意点や難易度
難易度:伝えたい物事を言語化できるスキルがあれば問題ありません。
事前に1分間メモを取る時間があるため、そこでの組み立てが重要です。

パート3

パート3では、パート2のトピックに対してのディスカッションを行います。

出題内容
試験管がトピック2に関連する質問を出してくるため、そこに対しての自分なりの答えを伝えます。
問題形式
試験管と1対1のディスカッションです。
注意点や難易度
難易度:パート2同様に、自分の意見を言語化する能力が求められます。
パート2と一貫性のある内容にする必要があるため、自分なりの意見をぶらさずに伝えることが重要です。

採点基準

IELTSのスピーキング試験は、合計3つの採点基準が設けられており、3つの採点基準はそれぞれ1〜9ポイントで評価されます。そして、そのポイントの平均スコアが最終的な採点基準となる仕組みです。

話の流暢さと論理的一貫性
適切な速度や会話のテンポ、論理的な組み立てであるかを判断されます。同時に、会話の一貫性も求められます。
語彙の豊富さやと適切さなどの語彙力
自分の伝えたい表現に対して、使っている単語が適切であるかを判断されます。また、同じ表現を何度も繰り返すことは、減点対象になるため注意が必要です。
文法の幅広さと正確さ、使用した文法の種類や正確さ
文法の正確さを判断されます。同時に、間違った文法を使用している場合は、正しい文法とどれだけの乖離があるのかを見られ、場合に応じて減点の対象になります。

対策やパート別のコツ

ここからは、IELTSのスピーキング試験の対策やパート別のコツをご説明します。それぞれのコツを押さえておくことで効率的な学習ができるため、ぜひ参考にしてください。

パート1

パート1の出題されるのは、日常生活に関連する問題です。そのため「What」や「Why」で出題されることもあれば、単純に「Do you」で始まる問題もあります。

それぞれの問題に対して適切に答えられることはもちろん、同時に「1語のみで答えない」ことを意識しましょう。1語のみで答えてしまうと、単語力や文法力がないと判断されてしまい、減点対象となります。

したがって、必ず「2語」もしくは「3語」で答えられるよう、日常的に単語力を強化しておくことが重要です。

パート2

パート2では、様々なトピックに対する問題が出題されます。そのため、どのようなトピックが来ても良いように、伝えたい表現方法を豊富に用意しておくことが重要です。

また、トピック2では、上述したように「3つのポイント」が出されます。1分間のメモ時間があるため、3つのポイントを、自分なりになるべくわかりやすくまとめておきましょう。

出題されるポイントにもよりますが、おすすめの構成は下記のとおりです。

  • ①:トピックと自分の関係性
  • ②:トピックに対する自分なりの思い
  • ③:トピックの最も好きな部分や、今後の思い

こういったテンプレートを自分なりに作っておくことで、どのようなトピックがきても、ある程度短時間で思考をまとめられます。

パート3

トピック3では、トピック2つの内容を深堀りしたディスカッションを行います。トピック3で求められるのは「一貫性」であるため、トピック2のメモの時点で、ある程度深く自分の思考を整理しておきましょう。

また、同時に文法や幅広い表現方法も求められるため、トピック1同様に、単語力や文法力を引き上げる学習を繰り返すことが望ましいです。

IELTSスピーキング対策の注意点

ここまで、IELTSスピーキング試験の問題や、対策方法を解説してきました。ここからは、スピーキング試験対策の注意点を2つご説明します。

「言い換え表現」をできるだけ多く学ぶことが重要

1つ目の注意点は、言い換え表現をできるだけ多く学ぶことです。採点基準に「単語力」や「文法力」が設けられている以上、自分の意見を様々な言葉で伝える必要があります。

そのためには、当然ながら多くの単語を覚える必要があり、同時に言い換え表現を学ぶことが重要です。

多くの言い換え表現を学ぶことで、自分の言葉に一貫性を持たせながら、豊富な表現があることを試験官に伝えられます

スピーキングは難易度が高いため継続して学習する必要がある

2つ目の注意点は、スピーキングは難易度が高いため、継続的に学習する必要があることです。特に、本格的に英語を学ぶのは中学生以来という方は、毎日より多くの時間を英語学習に割く必要があります。

毎日の少しずつの継続がスピーキング力のアップに繋がりますので、一気に英語力を伸ばそうと考えるのではなく、地道な積み重ねを心がけましょう。

スピーキング力を向上させるならオンライン英会話も検討しましょう

ここまでIELTSのスピーキング対策のコツなどを解説してきましたが、周りにスピーキングレッスンに付き合ってくれる知人などがいない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでおすすめなのが、オンライン英会話です。1日25分間、世界中の講師と会話ができるオンライン英会話では、単語力の向上や表現方法の学習に役立ちます

また、単純に英語が徐々に話せるようになっていく実感を得られるため、英語学習に対するモチベーションも日々保つことができます。

オンライン英会話のレッスンに興味がある方や、スピーキング力を楽しく向上させたいと考えている方は、オンライン英会話最大手のDMM英会話の無料体験から試してみてはいかがでしょうか。DMM英会話の詳細を知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

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まとめ

IELTSのスピーキング試験の対策方法などを解説してきました。IELTSのスピーキング試験や、日常生活に関連するトピックで会話するパート1、特定のトピックで会話するパート2、ディスカッションのパート3にわかれています。

採点基準には会話の速度、単語力や文法力が設けられていることから、日々自分の意見を様々な伝え方で表現できるスキルを身につけることが大切です。

まずは、本記事でご紹介した対策方法を参考に、楽しくスピーキング力をアップさせてくださいね。

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