擬音語・擬態語(オノマトペ)の英単語一覧。良く使う擬音語は英語でどう表現する?

スピーキング
  • お腹がチクチクする
  • 頭がズキズキする
  • ピカピカに磨く

日本語で当たり前に使っている、擬音語。それでは英語で何というかご存知ですか?
実はこのようなオノマトペは、英語でも多く存在します。

「オノマトペってなに?」

「擬音語と擬態語とは?」

「英語のオノマトペはどんなものがあるの?」

このように疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?

実は、オノマトペは日常生活などのさまざまなシーンで使われていて、その表現方法は日本語と英語では大きく異なります。この記事では「オノマトペの意味から、シーンごとのオノマトペの種類を日本語、英語、説明」を交えて詳しく解説していきます。

オノマトペを覚えて、英会話表現をより深くしていきましょう。

この記事を書いた人
Kento

経歴
・2012年:単独海外へ留学
・2016年:現地の学校卒業(Diploma of Business)
・2017年:現地の会社へ就職で毎日英語を使い仕事
・現在海外生活10年以上
元々be動詞すら分からなかった英語レベルからオンライン英会話、アプリ、学校などを利用し、現在では海外の学校を卒業後、就職の為IELTSを取得し海外の会社に就職できる英語力までなりました。
この経験を元に英語学習者にとって有益な情報を発信しています。

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オノマトペとは?

オノマトペとは、擬音語と擬態語の総称のことです。

擬音語は「ドンドン」「ギシギシ」「ワンワン」など物や声の音を字句で表現したものです。
擬態語は「ワクワク」「ドキドキ」「ニヤニヤ」など状態や気持ちの心情を表したものです。

このように、日本語には数多くのオノマトペが存在します。
中には、他の言語には無いような、独特の擬音語も。

例えば、無音を表す「シーン」と言う擬音語も、外国人からすると、便利だけれど不思議な存在であるようです。

私たちはそんな日本語の多様なオノマトペに慣れているせいか、英語で表現する際どのように使えばよいのか混乱してしまう人も多くいらっしゃるようです。

なぜなら、その擬音の単語が、日本語と同じように単語としてではなく、英語では形容詞や動詞として使用されることが多くあることが原因の一つです。

日本語と英語のオノマトペの違い

日本語におけるオノマトペは、音を直接的に字句に表しています。一方で英語におけるオノマトペは、動詞や形容詞で表現することが多いため、表現方法が異なる場合がほとんどです。

例えば、日本語ではドアベルを鳴らすときの音は「ピンポン」と表しますが、英語では「ding-dong」と表します。

他にも、咳をするときの音は「ゲホゲホ」ですが、英語では「cough」と単語本来の意味で表す場合もあります。

英語におけるオノマトペは、日本語とは表現方法が異なるため、映画やドラマを視聴しているときに、字幕の表現の違いを楽しんでみてください。

擬音語でより英語表現は豊かになる!

先ほどもご紹介したとおり、英語のオノマトペを覚えて使うことは、英語での会話をより豊かにしてくれます。

例えば、日本語の会話の中で「緊張している?」と聞かれたときに「はい。心臓の鼓動が通常よりも早まっています。」と回答する人はいませんよね。

「はい、ドキドキしています。」といったほうが、相手にも自分の状況がよく伝わるのではないでしょうか。

英語でも、病院などで症状を聞かれたときに、頭の内部を鈍器で殴られたような痛みですと伝えるよりも、My head is pounding.(頭がガンガンする)と伝えたほうが、お医者さんにもわかりやすいでしょう。

良く使う英語のオノマトペ

それでは実際によく使う擬音語をいくつかご紹介していきます。

これから紹介する英語の読み方や発音方法が分からない場合は、読み上げサイトを利用すると便利です。

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動物の擬音語

英語日本語説明
bow-wowワンワン犬の鳴き声
meowニャー猫の鳴き声
mooモー牛の鳴き声
neighヒヒーン馬の鳴き声
cawカーカラスの鳴き声
oinkブーブー豚の鳴き声
squeakチューチューネズミの鳴き声
roarガオー猛獣の鳴き声
baaメー羊の鳴き声
growlガルー猛獣の唸る声
chirpチーチー小鳥の鳴き声
quackクワッアヒルの鳴き声
ribbitケロケロカエルの鳴き声
cock-a-doodle-dooコケコッコーニワトリの鳴き声
arfワンワン、バウバウ犬の鳴き声
clip-clopパカパカ馬のヒヅメの音
hootホーホーフクロウの鳴き声
woofウー犬の鳴き声
yapキャンキャン犬の鳴き声
hissシャー蛇が威嚇する音

日本語では、言葉をそのまま字句にしていますが、英語だと全く異なることが分かると思います。日常生活で動物の鳴き声を聞いたとき、英語ではどう表現するかを考えてみましょう。

例文

My dog bow-bows when I go home.
私の犬は、家に帰るとワンワンと鳴きます

The pig oinked when he was hungry.
豚はお腹が空いていたので、ブーブーと鳴いた

My cat is mewing on the sofa.
猫がソファーで鳴いている。

This toy cheeps when pushed in the face.
このおもちゃはぴよぴよと可愛い声がします。

※動物の鳴き声は、日本語の擬音語のように、単語を繰り返すものもあれば、Borking(犬が吠える様子)のように、動詞として使われることも多くあります。

子供の絵本や育児で使う鳴き声は、繰り返す擬音語が良く使われます。

天気や自然界の擬音語

天気や自然界の擬音語は、以下のとおりです。

英語日本語説明
clapバリバリ雷の音
kaboomドカーン雷が落ちる音
gurgleゴボゴボ水が流れる音
pourザーザー雨が降る音
dampジメジメ湿気が多い様子
plashピチャピチャ水が跳ねる音
whooshシュー空気が漏れる音
snapポキッ枝が折れる音
murmurさらさらせせらぎの音
swashサブン水が跳ね返る音

あまり聞き馴染みのない言葉が多かったのではないでしょうか?

そのなかでも、pourは「(飲み物などを)注ぐ、つぐ」イメージが強いかと思いますが、「大雨が降る、激しく雨が降る」という意味でネイティブスピーカーも使用しているため、覚えておきましょう。

例文

It is pouring rain today.
今日は土砂降りだ

Water gurgles from the sink.
水がシンクからゴボゴボと流れている

生活で出る擬音語

生活音の擬音語は、以下のとおりです。

英語日本語説明
bangバタン、バンドアが閉まる音、強打する音
beepビー警報音、ブザーの音
ding-dongピンポンドアベルを鳴らす音
rattleガタガタ物が揺れる音
crashガシャーン車などが衝突する音
tingチリンチリン鈴の音
jingleチリンチリンベルの音
sizzleジュージュー肉が焼ける音
whamドカン、ドシン強い衝突音
spankパチン鋭く叩く音
tap-tapコンコンドアをタップする音
flickビシッ物がしなる音
squashペチャ潰れる音
zoomブーン飛行機が上昇する音
clickety-clackガタンゴトン電車が走る音
honkブー警笛が鳴る音
beeowバキューン銃声の音
rat-a-tat / rat-tatドンドンドアを叩く音
clickカチックリックする音
tickカチカチ時計などの音

生活音の擬音語は、数多く存在します。日本語と近い擬音語もあるため、比較的覚えやすく、動詞としても活用することができるのが特徴です。

例文

The car crashed suddenly.
車が突然衝突した

Someone rat-tat a door.
誰かがドンドンとドアを鳴らしている

人が発する擬音語

人が発する擬音語は、以下のとおりです。

英語日本語説明
puffはぁ、フー息を吐く音
z-z-zグーグーいびきをかく音
wheezeゼーゼー息が切れる音
snickerクスクス静かに笑う音
yackおえっ吐く音
achooハクションくしゃみの音
gruntぶつぶつ不満を言う
ahenエヘン咳をする音
guffawゲラゲラ大笑いする音
whoopゼーゼー息が切れる音

基本的に、ライティングでは使用することがないため、音や単語だけ覚えておきましょう。

例文

He puffed out the fire.
彼は火に息を吹きかけた

They snickered at me when I made a mistake.
彼らは私が間違えたとき、静かに笑った

良く使う英語の擬態語

ここからは、物事の状況や様子を音にした擬態語を紹介します。

物の様子を表す擬態語

物の様子を表す擬態語は、以下のとおりです。

英語日本語説明
fluffyふわふわ綿などが柔らかい様子
dripポタポタ水が地面に落ちる様子
prickleチクチクトゲが刺さる様子
tickleムズムズかゆい様子
stickyねばねば納豆をかき混ぜる様子
itchカサカサかゆい様子
shinyピカピカ光が点滅している様子
blinkピカピカ光が点滅している様子
piping hotアツアツ火傷するくらい熱い様子
snaggyぼさぼさ髪がまとまっていない様子
smoothツルツル石が綺麗に輝いている様子
blab blabberペラペラ靴底がすり減っている様子

擬態語は擬音語に比べて、文字だけでは意味を連想することが難しいです。しかし、「itch」「smooth」などは英会話表現でも良く使う言葉なので覚えておきましょう。

例文

I have an itch on my hands.
手がかゆい

Your face is really smooth.
あなたの顔は本当にツルツルだね

人の様子を表す擬態語

人の様子を表す擬態語は以下のとおりです。

英語日本語説明
dizzyふらふらめまいで倒れそうな様子
bonyガリガリ痩せ細っている様子
chubbyぽっちゃり体がふっくらしている様子
excitedワクワク興奮している様子
irritatedイライラ怒っている様子
sobグズグズすすり泣く様子
giggleゲラゲラ笑う様子
dillydallyダラダラ怠惰な様子
fussソワソワ落ち着かない様子
brouhahaがやがや人で混雑している様子
staggerよろよろしっかり歩くことができない様子
bowペコリお辞儀する様子
heart beatingドキドキ緊張している様子
jobberペチャペチャおしゃべりする様子
wimpyなよなよ自信がない様子
gnawガリガリかじる様子
gobbleガツガツむさぼり食う様子
grownぶつぶつつぶやく様子
jerkぐいっ勢いよく飲む様子
dumpyずんぐり太っていて背が低い様子

人の様子を表す擬態語は、動詞としてだけでなく形容詞としても使用することができます。

excited「ワクワクする」、irritated「イライラする」などは自分の感情を表現する単語として重要なので覚えておきましょう。

例文

My friend cares about his chubby.
私の友達は彼の太った体型を気にする

He bowed his thanks.
彼はお辞儀をして謝意を示した

He was a little bit irritated.
彼は少しイライラしていた。

My heart beats very fast.
すごくドキドキしている。

※感情を表す擬音語は、自分の気持ちを表現する重要なツールです。日常会話でもよく使います。

I have a sharp pain in my stomach.
胃がキリキリする。

I have a throbbing head.
頭がズキズキする。

※病院などで現在の状況を説明する際に役立つこれらの表現。
擬音語表現よりも、「~のような痛み」と他の言葉に置き換えて表現することが多くあります。

アニメで良く出てくるオノマトペ

英語日本語説明
phewふぅため息
clangガーン落ち込む様子
ka-boomバーン爆発音
buzzブーン虫が飛ぶ音
krakビシ、バシ人が殴られるとき
bamバーン爆発音
eekワーワー子どもが騒ぐ音
ba-dumpドキドキ緊張している様子
spankピシャリ平手で叩く音
powポカン、パンパンチするときの音

アニメを良く見ている方でないと分からない表現が多いと思います。

これらのオノマトペは、アニメだけでなく 、InstagramやFacebookなどのソーシャルメディアのスタンプでも使えるため、海外の友人に送ってみると面白いかもしれません。

例文

I heard a big ka-boom.
私は大きな爆発音を聞いた

Give him a spank.
彼を引っ叩いてやれ

擬音語は会話をより弾ませるスパイスに

この記事では、さまざまなシーンのオノマトペをまとめました。

英語では、擬音語を音で表現する日本語とは異なり、動詞や形容詞といった形で擬音語表現をすることが多いです。日本語の擬音語は世界でも珍しいほどの多様な音で表現されていることが、英語と比較することで分かりますね。

こちらで紹介した以外にも、多くの擬音語表現が存在しますが、英語の会話で擬音語表現を使うことでより会話が弾むきっかけになると思います。

擬音語表現は独特の言い回しが多く、英会話になれていない方が聞き取ると、意味が分からないものもあります。

しかし、少しずつ覚えていくことで、英語の表現のクセのようなものがわかり、会話をもっと楽しめるようになるますので、是非こちらの記事も参考に擬音語表現を学んでみてくださいね。

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