英語で分数はどう読むのでしょうか。
よく使う表現のはずなのですが、意外と知られていませんね。
ここでは、英語での分数の読み方について海外生活8年のぼくが紹介します。
この記事を読むことで分数に関する英語での表現方法がすべてわかります。
分数は英語で何と言うか
英語で分数はfractionと言います。
fractionには「小部分」「少量」「わずか」というニュアンスがあります。
例えばin a fraction of secondで「たちまち」といった使い方をします。
小数と区別をつける場合
小数と区別をつける場合は、
- vulgar fraction(英語)
- common fraction(米語)
ということもあります。
ちなみに小数は「decimal fraction」です。
decimalには「10進(10で繰り上がる)」という意味があります。
分子が先、分母が後
日本語では2/3を「さんぶんのに」1/8を「はちぶんのいち」といった具合に、分母が先、分母が後という読み順です。
英語では逆で、分子→分母の順になります。
分母は序数
英語の場合、分子は普通の数字(基数という)ですが、分母は序数になります。
序数とはfirst、second、thirdなどの、「第○番目」を表現するときに使う数の言い方です。
分母が「2」や「4」は特殊
分母は序数で言いますが、2と4の時だけはsecondやfourthを使わず、half(半分)、quarter(1/4)を使います。
- one half (2分の1)
- one quarter (4分の1)。
- a half や a quarterとも言います。
分子が1の時
分子が1の時は、分子としてaやoneを使います。
- one third 、 a third(3分の1)
- one fifth 、 a fifth(5分の1)
分母が2以上の時は分母にsが付く
分子が2以上の時は、分母の序数にsを付けて複数形にします。
- 2/3 → two thirds
- 3/4 → three quarters
- 3/5 → three fifths
分母にsを付けることは、「3分の1が2つ」「4分の1が3つ」「5 分の1が3つ」と考えるとイメージがわきやすいです。
○分の1が複数個あるからsを付ける、という感覚です。
こう考えるとわかりやすいですね。
日本語だと、たとえば3分の2は「三つに割った二つ分」みたいなイメージで、学校でもそう教わったと思います。
このあたり、日本語と英語で考え方が違っていておもしろいですね。
仮分数と帯分数の読み方
仮分数
分子が分母より大きな分数(5/3や10/7)を仮分数と言います。
英語でも日本語と同様、仮分数だからといって特別な読み方はなく、普通の分数と同じです。
- 8/3 → eight thirds
- 10/7 → ten sevenths
仮分数は英語で「improper fraction」と言います。
Improperには「不適切」というニュアンスが含まれます。
分子の方が大きい→(帯分数に)整理するべき→不適切な表現だ、という感覚、あるいは「分数は1以下であるべき」→不適切な表現、といった感じかもしれません。
日本語でも「仮」分数と言うくらいなので、イメージは共通しています。
帯分数
(整数部分)+(分数)といったものを「帯分数」と言います。
2 1/2や 6 8/9みたいなものです。
日本語では「2と2分の1」「6と9分の8」などと言いますが、英語でもよく似ていて、(整数部分) and (分数)という読み方をします。
- 2 1/2 → two and one half
- 6 8/9 → six and eight ninth
これは理解しやすいですね。
大きな数の場合
分母や分子がもっと大きな数でも、考え方は同じです。
- 1/100 → one hundredth
- 3/100 → three hundredths
- 1/2000 → one two thousandth
- 3/2000 → three tow thousandths
- 12/57 → twelve fifty sevenths
- 6 13/23 → six and thirteen twenty thirds
若干ややこしいですが、分母が序数であることや、分子が2以上の時は分母にsを付けるといった、分数の基本ルールは同じですね。
別の読み方
上で述べた読み方は、分母が2と4の時の言い回しが特別だったり、分母を序数にせねばならないなど、慣れるまではちょっとややこしいです。
実は、英語での分数のいい方にはこれとは別に、(分子) over (分母)という素直な言い方があります。これなら簡単です。
- 3/11 → three over eleven
- 23/56 → twenty three over fifty eight
読み順番が分子→分母であることと、分子と分母の間にoverを入れることだけ意識すればよいので楽です。
数字が大きい時はこちらのほうが言いやすくて理解してもらいやすいかもしれません。
数をひとつひとつ読む
数字を伝える時、誤解を避けるために「いちまんさんぜんにひゃくじゅうはち」ではなく、「いち・さん・に・じゅう・はち」と、数字を一つ一つ言うときがあります。電話でのやり取りなどで、よく使いますね。
英語での分数でも同じように、(分子の数字をひとつひとつ) over (分母の数字を一つ一つ)という言い方があります。
- 49/501 → four-nine over five-zero-one
聞き間違いや誤解を招きにくく、かつ簡単な言い方です。