【大学受験】英文和訳問題で高得点を取るための5つのポイント

英語学習

今回は大学入試の英文和訳問題についてお話していきます。

和訳問題は入試の英語では大きな配点を占めているにも関わらず、なかなか点数が安定しない受験生は多いと思います。

しかし、英文和訳はいくつかのポイントを押さえれば高得点を安定させることができる分野です。

ですから、今回紹介するポイントをしっかりと押さえて、普段からそれらをしっかりと意識できるようにしましょう。

この記事を書いた人
Kento

経歴
・2012年:単独海外へ留学
・2016年:現地の学校卒業(Diploma of Business)
・2017年:現地の会社へ就職で毎日英語を使い仕事
・現在海外生活10年以上
元々be動詞すら分からなかった英語レベルからオンライン英会話、アプリ、学校などを利用し、現在では海外の学校を卒業後、就職の為IELTSを取得し海外の会社に就職できる英語力までなりました。
この経験を元に英語学習者にとって有益な情報を発信しています。

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英文和訳の5つのポイント

英文和訳で押さえるべきポイントは以下の5つです。

  1. カギとなる表現をしっかりと訳す
  2. 直訳でも翻訳でもない自然な日本語を書く
  3. 単語の訳は文脈で判断する
  4. 訳を抜け落とさない
  5. 指示語や代名詞はそのままで通じるかチェック

では、それぞれを詳しく見ていきましょう。

カギを理解できていることを採点者に伝える

入試の和訳問題には、出題者が求めているカギとなる表現があります。

例えば、
He admitted his mistake, a thing which was unusual for him.
という英文が問題に出された場合、カギとなるのは「his mistake」と「a thing…」が同格の関係であるということです。

ここでは、
彼は自分の間違いを認めたが、それは彼には珍しいことだった
と訳すのが正解です。

しかし、
彼は自分の間違い、彼にとって珍しいものを認めた。
と訳した場合、大幅に減点されるかもしれません。

なぜなら、和訳問題ではカギとなる表現に点数の多くを与えられますが、この訳だとカギである同格を見抜けているのかが怪しいからです。

なので、和訳問題ではカギとなる表現を見抜いたうえで、そのことが採点者にはっきりと伝わる訳を書くことが一番重要です。

自然な日本語を書く

和訳問題を解くときに多くの受験生が迷うのが、どこまでの意訳をすればよいのかということだと思います。

そこで、和訳問題ではまず構文に忠実な直訳をしてみて、不自然なところがあれば意訳をする、というプロセスを意識するようにしてください。

例えば、
Ten minutes’ walk will take you to the station
という英文を直訳すると、
「10分の徒歩は、あなたを駅に連れて行くでしょう」
となって、意味は通りますが明らかに不自然ですよね。

このようなときには意訳をして、
「10分歩くと駅に着きます。」
とするのがよいです。

ただし、このような意訳をするときも、一つ前で説明した「カギが見抜けていることを伝える」というポイントに気を付けるようにしましょう。

単語の訳は文脈で判断する

いくつかの意味を持つ単語が英文中に出てきた場合、その単語の訳は文脈で判断するようにしてください。

The teacher provided students with some instructions.

この英文中には”provide”という単語が出てきていますが、これを単語帳でよく載っている「供給する」という意味で訳した場合は減点されるかもしれません。

なぜなら、今回の場合、”instructions(指示)”という単語とのつながりがあるからです。「指示」にふさわしいのは以下のような「出す」という訳です。

(△)その先生は、生徒たちにいくつかの指示を供給した。
(〇)その先生は、生徒たちにいくつかの指示を出した。

今回は簡単な例でしたが、単語を訳すときには、ただ覚えている単語の意味を書くのではなく、文脈に応じて適切な訳を選ぶことが大切です。

英文のすべての部分を訳す

分からない単語などがあると、訳を書かずに飛ばしてしまう受験生がいますが、これはやめましょう。飛ばしてしまった結果、日本語として成立しない文になってしまうと大幅な減点になってしまうかもしれません。

分からない部分があっても、前後の文脈などから大体の意味を推測して、必ず訳を書くようにしてください。

また、一度すべての訳を書き終えたら、訳の書き忘れがないか確かめましょう。特に、助動詞や挿入句は訳を忘れやすいポイントです。

指示語はそのままで通じるかチェック

受験生がよく悩むのが、指示語や代名詞を「それ」などと訳してよいのかということだと思います。

基本的に、設問に指示がないときは、そのまま「それ」などと訳して大丈夫です。しかし、そのままだといくつかの意味が取れる場合や日本語として不自然になってしまう場合は、その指示語の対象を明らかにして訳しましょう。

Humans are different from monkeys because they can speak.

例えば、上の例では they をそのまま「彼ら」と訳すと、theyがhumans と monkeysのどちらを表すのか、和訳だけでは分からないためtheyは「人間」と訳すべきです。

まとめ

  • 単語と指示語の訳は文脈で判断する
  • 自然な日本語かつカギが理解できていることが伝わる訳を書く
  • 訳を抜け落とさない

和訳問題を解くときは、ぜひ今回紹介したポイントを意識してみてください。

きっと、和訳問題で安定して高得点をとれるようになるはずです。

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