長い歴史の中で日本では日本語さえできていれば日本で暮らす分には何も問題ありませんでした。
それが、現在だと小学校から英語を学ぶようになってきており日本における第二言語は英語になりつつあります。
しかし、力を入れている割には浸透していないようにも思えます。
ニュースとかでも日本人の英語力が他国に比べて劣っていると言われがちです。
日本人は英語が苦手なのです。これは文法的にも相入れない部分もあれば、学ぶ姿勢にあると私は思います。
日本人は英語が苦手だ
日本人の多くは英語が苦手です。
身の回りでも英語は得意だという人より、苦手意識を持っている人の方が多いと思います。
実際世界的に見ても非英語圏における英語力は国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」(本部・スイス)の2019年調査によると「低い能力レベル」とされており、中国、韓国、ベトナム、台湾、シンガポールよりも低いのです。
また英語の外部試験として有名なTOEFLの統計においても日本はアジア29カ国中26位です。
日本はアジアの中かでは際立つ先進国でありながら、英語力は後進国なのです。
国際語学教育機関やTOEFLの統計の結果から読み取れるのは、日本人はリスニングとスピーキングは苦手だけど読み書きはできるというのはただの幻想であることがわかります。
なぜ日本人は英語で苦戦しているのか
日本人が英語苦戦しているのは言語としての難しさに加え英語を学ぶ姿勢に問題があるのだと思います。
アメリカの国防省の外交官養成局FISによると日本語は英語ネイティブスピーカーにとって超難関言語とされています。
超難関言語にはアラビア語、中国語、韓国語、日本語が含まれています。
英語圏の人からするとこれらの言語を学ぶのに2200時間要すると言われています。
これは逆でも言えることで日本人が英語学ぶものこれに等しいとされています。
なぜ超難関言語なのか、それはまずアルファベットであることが問題だとされています。
単語単位で覚えること、またアルファベットによって日本語だと16の子音であるところ、英語は24個子音があります。
実に1.5倍です。
発音できないのも理解できます。また文法も異なる、主語と述語の順番が逆だったりするので学習者を苦しませているのも事実です。
2つ目は英語を学ぶ姿勢だと思います。
幸いなことに日本は国内にいる分には日本語さえできれば問題なく暮らせる。
なぜ、同じ超難関言語である中国語や韓国語を駆使する中国人や韓国人は英語が日本人よりはるかにできるのか。
それは恐らく中国人や韓国人のエリートは自国に留まらず積極的にアメリカに進出しているからです。
私もアメリカに8年間在住した経験から言わせてもらうと、彼らはとても勉強熱心ですし、とても賢いです。
日本の環境があまりに充実しているが故、英語まで力を入れて勉強しようとしていないのが今の日本の現状だと思います。
難しいけど克服しよう
英語は難しい。
それは間違いありません。
ただ、現状を見る限りそれで満足できる状況ではありません。
近年では積極的に英語力を人事では評価されていたり、入試でも高く評価されつつあります。
日本の学力が低下し、大学のレベルも下がりつつあるのは英語力が足りていないことに少ながらず比例すると思います。
英語ができないと世界ではなかなか評価されません。
日本は環境にとても恵まれています。学ぼうとすればいくらでも学べる環境にいます。
そのため、後は能動的に動くだけなのです。
難しいと感じたら周りのできる人を頼りましょう。
日本では人に頼ることは恥であるような文化があり、頼ることは人に迷惑をかけると思いがちですが、今日において人を頼らず何かを成し遂げることが非常に難しいです。
生まれてから日本語を習得したのも自力ではなく両親や周囲の人間のおかげです。
英語が得意である、自分が扱えるスキルの一つになると将来の視野や可能性は広がります。
逆に英語がいつまでも不得意でいればいるほどできることが限られてきます。
まだ、英語力は売り手市場です。苦手な人はその苦手意識をなくすところから始めましょう。
英語が必要不可欠になってきている現在
英語が必要不可欠と感じていない人はいるかもしれません。
確かに、日本国内で済むことであったり、日本が世界でリードしている分野だったりするのなら、もしかしたら英語はいらないかもしれません。
しかし、多くの分野で英語は必要不可欠になってきています。
インターネットが普及している今、コミュニケーションはいつでもどこでも取れるようになりました。
より海外と活発に交流し合うようになりました。
グローバル化で人は国を単位に物事を考えないようになってきました。
そこで英語は世界の共通言語としての機能を果たしているわけです。
世界で英語を実用レベルで使えている人口は15億人と言われています。
つまり英語ができれば5人に1人は意思疎通が取れるわけです。
また、第一言語、第二言語が英語としている人は全人口の49%とされています。
それは30億人です。研究・ビジネス・スポーツなど多くの分野で英語が共用語となっています。
日本でも2006年から2016年で英語を実用レベルで使える人がここ10年で31%も上昇したと言われています。
もう時期1000万人が英語を実用レベルで使える日がやってきます。この流れは恐らく止まりません。
これらのことから英語は学ばない手はないし、必要不可欠になってきていること間違いありません。
まとめ
日本人は英語が苦手です。
それは英語が難しいのと日本がとても住みやすい充実した環境であるからです。
ですが、日本人は英語力が低く、英語の需要が増している今日において英語を学ばない手はありません。
今後英語の需要は上がるばかりです。
整っている環境を活かして難しくて苦手意識のある英語を頑張って得意で自分のスキルにしていまいましょう。