aとtheをもう間違えない!冠詞のたった5つの原則とは

ライティング

みなさんは英語の文章を書くときに、aとtheのどちらを使うのか迷ってしまうことはありませんか?

実は、theについてのたった5つの原則を身につけるだけで、冠詞は9割正しく使えるようになります。

その原則とは、「前に出てきた単語を指すときはthe」や「関係代名詞が修飾するときはthe」といった複雑なものではなく、とてもシンプルな原則です。
この記事では、ネイティブが持っているその5つの原則を例文とともに詳しく説明します。

記事を読み終える頃には、あなたも冠詞マスターになっていること間違いなしです。

この記事を書いた人
Kento

経歴
・2012年:単独海外へ留学
・2016年:現地の学校卒業(Diploma of Business)
・2017年:現地の会社へ就職で毎日英語を使い仕事
・現在海外生活10年以上
元々be動詞すら分からなかった英語レベルからオンライン英会話、アプリ、学校などを利用し、現在では海外の学校を卒業後、就職の為IELTSを取得し海外の会社に就職できる英語力までなりました。
この経験を元に英語学習者にとって有益な情報を発信しています。

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theの大原則

まず、theを使う上での大原則を説明します。

それは、ただ1つ(1グループ)に決まるときにtheを使うということです。

Tom hurt the right leg in a traffic accident.

トムは交通事故で右足を怪我した。

例えば、上記の文章では、right legにつくのはtheです。
なぜなら、人間の足はもちろん2本しかないので、右足といったら一つに決まるからです。

しかし、もしカニのように右足が複数ある場合には、「右足を怪我した」といったらaを使うことになります。

theの5つの原則

これから本題である5つの原則について説明していきますが、これらはすべて上の大原則を細かい場合に分けたものです。これらを通じて理解を深めてください。

theを使うのは次の5つの場合です。

  1. 文脈からただ1つに決まる場合
  2. 連想が働いてただ1つに決まる場合
  3. その場の状況からただ1つに決まる場合
  4. 常識的にただ1つに決まる場合
  5. 共通の知識からただ1つに決まる場合

では、それぞれを詳しく見ていきましょう。

文脈からただ1つに決まる場合

I met a boy yesterday. And the boy was really kind.

昨日ある少年に会ったんだ。それでその少年はとっても優しかったんだよ。

この文章では、聞き手はthe boyと聞いて、前の文で出てきた「少年」のことだと1つに決めることができます。

これはみなさんに一番なじみのある原則だと思います。

連想が働いてただ1つに決まる場合

At last, I’ve bought a new house. The kitchen is really big!

ついに家を買ったよ。その家のキッチンはすごく大きいんだ。

the kitchenと聞いて、聞き手は「話し手が買った家のキッチン」のことだと1つに決めることができます。

ここで、「これは①の文脈から決まる場合と何が違うのか」と疑問に思われる方がいるでしょう。

①と②の違いは、「the 〇〇」が指すものが前の文にあるかないかです。

①の例文では、the boyが指すものは前の文にありますが、②の文ではthe kitchenが指すものは前の文にはなく、それが何であるかを読み手が頭で考えています。

その状況からただ1つに決まる場合

もし、話し手と聞き手の前にあるテーブルの上に1本のペンが置いてあったとき、ある人が次のようにいったとします。

Can you pass me the pen?

そのペンをとってくれる?

この場合、「そのペン」は机の上にあるペンのことだなと聞き手は1つに決めることができます。

常識的にただ1つに決まる場合

①The sun is round.(太陽はまるい)

②John is the older of the two boys.(ジョンは2人の中で、年上の方です)

①では太陽が一つしかないことは常識ですからsunにはtheを付けます。
また、同い年でない限り、2人の人がいたら、一方の人が年上なのはあたりまえですよね。

このように、文脈やその場の状況などの元となるものがなくても、それが一つに決まるのがあたりまえのときはtheを付けます。

共通の知識からただ1つに決まる場合

例えば、ジョン・トム・メアリーの三人がいたとします。
このとき、トムとジョンはメアリーがよく買い物に出かける店を知っています。

そんなとき、次のような会話が考えられます。

John: Where is Mary?

Tom: She has gone to the shop, as usual.

(メアリーはどこ?―いつものように、あの店に行ったよ。)

このとき、shopにはaではなくtheを付けます。

なぜなら、「いつも行く店」と言えば、聞き手のジョンはどの店であるか分かるからです。

冠詞が身に付いたかチェック!

これまで、5つの原則について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
冠詞の使い方が何となく理解できましたか。

では、本当に身についているか次の練習問題でチェックしましょう。

次の1から5の()にあてはまるのはaとtheのどちらなのか考えてみてください。

Tom, like most of (1) students at his college, has (2) part-time job.

He works at (3) family-restaurant.

Although he likes (4) job, sometimes it can be very tiring and (5) boss is can be unpleasant.

答えと解説

(1) the

「彼の大学の生徒たち」といえば1つのグループに決まります。

(2) a

トムが何のアルバイトをしているかはこの段階ではまだ分かりません。

(3) a

ファミリーレストランはいろいろな場所にあるので、1つに決めることはできません。

(4) the

文脈から、jobがファミリーレストランでの仕事を指していることが分かります。

(5) the

文脈から、bossがファミリーレストランの上司を指していることが連想でき、1つに決まります。

まとめ

  • 文脈
  • 聞き手の連想
  • その状況
  • 常識
  • 共通の知識

上記によって1つに決まるとき、theを使う。

5つのルールはすべて最初に説明した大原則がもとになっています。

これらのルールがきちんと頭に入っていれば、aとtheのどちらを使うかで迷うことはなくなるはずです。

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