IELTSと英検の違いとは?試験概要、レベルも解説!

IELTS

英語の試験と言えば、IELTS・英検・TOEIC・TOEFLなどが思い浮かぶのではないでしょうか。

しかし、各試験の特徴の理解が曖昧で、実際にどの試験を受けるべきか迷っている方も多いと思います。

そこで、今回はIELTSと英検に的を絞り、各試験の概要や違い、レベルについて説明します。

この記事を書いた人
Kento

経歴
・2012年:単独海外へ留学
・2016年:現地の学校卒業(Diploma of Business)
・2017年:現地の会社へ就職で毎日英語を使い仕事
・現在海外生活10年以上
元々be動詞すら分からなかった英語レベルからオンライン英会話、アプリ、学校などを利用し、現在では海外の学校を卒業後、就職の為IELTSを取得し海外の会社に就職できる英語力までなりました。
この経験を元に英語学習者にとって有益な情報を発信しています。

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IELTSと英検の試験概要

ここでは、IELTSと英検の試験概要について詳しく見ていきます。

【IELTS】

IELTSは、社会的認知度や信頼性が高く、英語力を証明するのに最適なテストです。

イギリスやオーストラリア、カナダなどの高等教育機関で認められているテストで、最近ではアメリカにおいてもTOEFLに代わるテストとして入学審査に使用されることもあります。

【試験概要】

  • テストの種類:2種類から選択する
    ⇒大学など高等教育機関に提出するためのアカデミック・モジュール
    ⇒仕事や移住関係に使用するジェネラル・トレーニング・モジュール
  • 費用:25,380円
  • テストの内容:4つのコンテンツで構成される。所要時間は約2時間45分
    ⇒リスニング(試験時間30分で約40問回答)
    ⇒リーディング(試験時間60分で約40問回答)
    ⇒ライティング(試験時間60分で大問2題回答)
    ⇒スピーキング(試験時間15~20分程度で3問、1対1の面接形式)
  • スコア:0.5刻みの各9点満点

【英検】

  • テストの種類:5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級でレベル分けされている
  • 費用:級によって異なる(5級は 、1級は)
  • テストの内容:一次試験と二次試験(1次合格者のみ)の二部構成
    ⇒リスニング
    ⇒リーディング
    ⇒ライティング(2級以上のみ)
    ⇒スピーキング(3級以上の1次試験合格者のみ)

※受験する級によって費用・試験時間・出題内容が異なります。

一般的に履歴書に書ける最低レベルと言われる準2級は筆記試験1時間半、面接6分です。

なお、どちらの試験も日本では公益財団法人日本英語検定協会が実施運営しています。

(※IELTSの実施元はブリティッシュ・カウンシルとIDP:IELTSオーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構)

日本での両試験の詳細確認や申し込みは、公益財団法人日本英語検定協会で確認できます。

IELTSと英検の違い

ここでは、IELTSと英検を項目ごとに比較していきます。

【試験方式】

IELTSの試験は、筆記試験は記述式、スピーキングテストは対面式です。

一方、英検はどの級でもマークシート方式を採用しています。ライティング(英作文)のみ鉛筆での手書き方式となります。

英検CBTについては、コンピューター受験のため、筆記試験から二次試験(面接)まですべてコンピューター上で実施されます。

タイピングスキルが求められるため、パソコン操作に自信の無い人は、通常の試験をおすすめします。

【出題範囲】

IELTSでは、英語圏で学んだり生活したりするための表現が多数出題されます。

英検の出題分野は多岐にわたります。日常会話から科学、自然、歴史、環境などの分野まで幅広い知識が求められるとともに、それに対応する語彙力も必要です。

【使用ニーズ】

IELTSも英検も英語のスキルの証明になる試験であることは同じですが、使用される目的が異なります。

IELTSは主に、海外留学・移住など英語圏で使用されるテストになります。特にイギリスで長期滞在ビザを申請する必要がある人は必須の試験です。

140か国、10000以上の機関で認定されており、国際汎用性の高い試験となっています、

英検は、日本で通用する試験です。日本の教育機関で普及しているテストであり、英検を持っていると入学試験や単位認定で有利になる場合があります。

IELTSと英検のスコアを比較

下記の表は、IELTSと英検のスコア換算の目安です。

※スコア換算は公式には発表されておらず、Ieltsnavi.comに記載されている『ほかのテストとのスコア換算』の表を参考に、IELTSと英検のみを抽出し筆者が作成しました。

IELTS英検
9
8.5
8
7.5
71級
6.5
6準1級
5.5
52級
4.5
4準2級
3.5
33級
2.5
24級
1.55級

あくまでも上記は一例であり、特定の試験を何度も受けて試験慣れしている場合や、試験との相性、受験した回の出題内容などによっても難易度にばらつきがあります。

そもそも、「どの問題が難しいか」という点は、人によって感じ方が様々です。

そのため、IELTS7.0の人が英検1級を必ず取れるという保証はありません。

またその逆も然りです。

<まとめ>

  • IELTSは海外留学や海外移住の際に英語力の証明として使える国際汎用性の高い試験
  • 英検は級ごとにレベル分けされた、国内向けの試験
  • IELTSと英検を単に比較するのではなく、目的に合わせた受験が大切

IELTSと英検は、英語力を証明するという点では同じです。

しかし、取得する目的や本人のゴールをどこに設定するかによって、どちらを受験すべきかは異なるため、より自分の目的に合った試験を選ぶようにしましょう!

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