「~された」=受動態は危険!受動態の本当の使い方とは【受け身の英語解説】

英語学習

みなさんは受動態を正しく使えていますか?
ためしに、以下の日本語を英語に訳してみてください。

「私は昨日、友達が飼っている犬に噛まれた。」

どうでしたか?

I was bitten by my friend’s dog yesterday.
という受動態を使った文にしていませんか?

実は、よりふさわしいのは受動態を使わずに
My friend’s dog bit me yesterday.
とした文です。

このように、日本語で「~された」という文章を英語に訳すときには、必ずしも受動態にする必要はありません。

このことを誤解されている方は多いはずです。
今回は、そんな受動態の本当の意味と正しい使い方についてお話していきます。

受動態はむやみに使うものではない!

まず、受動態の大原則として、
受動態は特別な形であり、使うときにはそれなりの理由がある
ということを頭に入れるようにしてください。

みなさんは、学校などで能動態を受動態に機械的に書き換える練習をたくさんしてきたかもしれません。
しかし、本来は能動態で表しにくいことを表すために受動態があるのであって、受動態はむやみに使うべきものではありません。

受動態を使うのは、大きく分けて次の4つの場合です。

  • 行為を受けた人を目立たせたいとき
  • 頭でっかちの文を避けるため
  • 文に客観性を持たせるため
  • 誰がその行為を行ったかを書きたくないとき

では、それぞれを詳しく見ていきましょう。

行為を受けた人を目立たせたいとき

英語では、行為を受けた人を受動態によって主語に置くことで、その人を強調することができます。

そのため、例えば「ノーベル委員会は湯沢博士にノーベル賞を授与した。」という英文を書く場合には、受動態を使う方が適切です。

(△)【能動態】Novel Committee awarded Dr.Yuzawa the Novel Prize.

(〇)【受動態】Dr.Yuzawa was awarded the Novel Prize by Novel Committee.

なぜなら、ここで一番重要なのは、「誰がノーベル賞を受賞したか」という情報であり、それが主語にあるのが受動態の文章だからです。

このように、中心の情報が何であるかによって、能動態と受動態を使い分けるようにしましょう。

頭でっかちの文を避けるため

英語では、一般的に「頭でっかち」な文が嫌われる傾向にあります。
なぜなら、主語が長いと動詞の部分が出てくるまで待たされてしまうからです。

例えば、次の英文はみなさんも主語が長いと感じるのではないでしょうか。

Tom and Mary’s decision to cancel their wedding made everyone shocked.

トムとメアリーが結婚をやめると決めたことは、みんなに衝撃を与えた。

それと比べると、次の受動態の文章は主語が短いため好ましいです。

Everyone was shocked by Ken and Mary’s decision to cancel their wedding.

このように、主語が長いときに受動態を使うことで、より読みやすい文章が作れます。

文に客観性を持たせるため

It is often said that Japanese is a difficult language.

日本語は難しい言語だということが、しばしば言われている。

上の例文の訳からわかるように、「私は○○と思う」よりも「○○と言われている」の方が客観的な感じがしますよね。
これは日本語にも当てはまりますし、「○○と言われている」という表現をみなさんも使うことはあると思います。

このように、受動態を使うことで、文に客観性を持たせることができます。

誰がその行為を行ったかを書かないとき

a.Those pyramids were built in ancient times.

それらのピラミッドは古代に作られた。
b.English and French are spoken in Canada.

英語とフランス語がカナダで話されています。

その行為を行ったのが「誰」なのか、aの文章では分からず、逆にbの文章では「カナダに住んでいる人」であることは明らかです。

このように、その行為を行ったのが誰か分からないときや、明らかなときには受動態を使うことで、その人を書かずに済ますことができます。

まとめ

  • 受動態を使うのにはそれなりの理由がある
  • 受動態はむやみに使うのではなく、まず能動態で書けないか考えるべき

いかがでだったでしょうか?無味乾燥だった受動態も生き生きしてきましたよね。

本来は、能動態で表しにくいことを表すために受動態があります。

ですので、英語で文章を書くときには、受動態を使おうとする前に、まず能動態で書けないか考えるようにしてみてください。
これを意識するだけでも、より英語らしい文章が書けるようになるはずです