IELTSスコアアップに必要な学習時間目安【調査結果】

調査結果
  • IELTSのスコアを上げるためには、平均何時間学習するとどのくらい上がるのか。
  • 4科目(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)のうち、スコアを上げやすい科目、上げにくい科目。
  • 英検やTOEICと比べて学習時間に違いはあるのか。

今回はこのような疑問について、10代から50代までの男女のIELTS学習者307人を対象に調査を行いました。

IELTSにかかわらず、資格試験の学習において、どのぐらい学習すればどのぐらいまで成長できるのか、というのは学習者にとってとても気になるものかと思います。
勿論、学習のスピードには個人差がありますが、一般的にどうなのか?というのが気になる部分かと思いますので、今回調査結果を公開します。

IELTSとは何なのか分からない方は下記の記事を参考にしてください。

関連記事IELTS(アイエルツ)とはどんな試験?受験前に知っておくべき事

回答者情報(男女比、年代などの内訳)

今回の調査に協力していただいた回答者情報です。男性45.3%、女性54.7%となっています。

次に年代別のデータです。20代が最も多く44.0%。次に30代が32.2%と続き10代から40代までで、全体の約98%を占めています。

  • 有効回答者総数:304名
  • 調査期間:2020年10月~2021年3月
  • 調査方法:オンラインアンケート

学習前後のスコアと学習時間について

上のグラフはアンケート回答者の、学習する前のスコアと学習した後のスコアを比較しています。

学習前後の平均値は、4.88から6.2へ上がっており、IELTSは、0.5刻みのため5から6へ上がりました。

IELTSのスコアを5から6へ上げるために必要な学習時間の平均は、304時間となっております。

大学留学や外国VISA取得で一般的に目指すことの多いスコアが、6.0~6.5の為、今回の調査結果での学習後の平均スコアが、6.2となったのでしょう。
また、学習前の平均スコアである4.88(4.5~5.0)は海外留学や海外労働を目指す人であれば、そこまで苦労せず取れるスコアの為、こちらも学習前の平均的なスコアといえるでしょう。
上記の内容を踏まえ、一般的にIELTSのスコアが必要な人は、約300時間学習すれば、6.0~6.5のスコアを達成することができるでしょう。

スコアを伸ばしずらい科目

IELTS4科目の中で、スピーキングが35.5%と最も多くの人が伸ばしづらかったと感じています。
2位にライティングとなっており、日本人は発信が苦手だという事が分かります。

スコアを伸ばしやすい科目

67%の人がリスニング、リーディングのスコアを伸ばしやすかったと回答しています。
日本の学習のやり方的にも、リーディングが最も得意となる傾向にあるようです。また、IELTSの出題問題の傾向上、リーディングが出来ればリスニングのスコアも伸びやすいので、リーディング&リスニングが最もスコアを伸ばしやすいと感じる方が多いようです。

IELTS:最も効果のあった学習方法

学習方法で最も多かったのは、約47%の半数近い人が教材などを使い独学で勉強していました。
ひと昔前までは、英語の資格試験などは塾で学ぶことが一般的でしたが、今回の2021年調査では、オンライン英会話が学校や塾を上回る票数を獲得しております。

IELTSにおいて、スピーキングのスコアが最も伸ばしずらかったと感じている人が多いことから、オンライン英会話がマッチしているのでしょう。
因みにオンライン英会話の中で最も選ばれているのは、DMM英会話でした。

英検やTOEICとの比較

IELTSは、英検やTOEICの難易度と比べてどのくらいの位置関係でしょうか。

IELTSTOEIC英検
9
8.5
8
7.5970~990
7870~9701級
6.5820~870
6740~820準1級
5.5600~740
5550~6002級

上記表によると、IELTSのスコアが5から6に上がるということは、英検では2級から準1級へ上がる程度。TOEICでは(550~600点)から(740~820点)へ上がる程度です。

今回の調査のIELTS平均スコアは、5から6に上がっていることと、304時間/スコアであることは、前記「2.学習前後のスコアと学習時間について」にて示しました。

今回示した学習時間と難易度の関係から1割程度、学習時間は少ないので、若干スコアを上げやすいと思います。

関連記事【英検学習時間目安】英語検定学習者600名を対象に調査

関連記事【TOEICの必要学習時間目安】TOEIC学習者を対象に調査

まとめ

  • 今回の調査対象者は、IELTSの平均スコアが5から6へ上がった人たちのデータであった。1スコア上げるのにかかった学習時間は、304時間であった。
  • 多くの人は、スピーキングのスコアが上がりにくいと感じでいる。一方、リスニングとリーディングについては約67%の人がスコアを伸ばしやすいと感じている。
  • 学習方法について、約47%と最も多いのは、教材などを使い独学で学習している。
  • 英検を例に考察すると、2級から準1級へ合格する学習時間は340時間となっている。同じくらいの難易度であるIELTSのスコア5から6へ上がる学習時間は304時間であった。このことから、若干難易度は易しいという調査結果であった。

他のテストとは、試験方法や評価の仕方が違うため、一概には言えませんが、今回の調査は一般的な指標となったかと思います。

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