英語の試験と聞いて、思い浮かぶのは、「TOEIC」「英検」ではないですか?
国際化が進む、この時代に必要になっていくのは、世界で通じる英語のコミュニケーション能力!そのためにはスピーキング力を伸ばす必要があるのです。
しかし、TOEICと英検を勉強していても、日本人の英語力は他の国の方々と比べると低いのは確かです。
この記事では、「TOEIC」「英検」などの日本人が受けているだけのテストではなく、世界中の人々が受けている英語のテスト「IELTS」について話していきます。
IELTSってどんなテスト?
正式名称の、(International English Language Testing System)の頭文字をとってIELTSと呼びます。
140か国で認定されている公式なテストで、アメリカやイギリスなどへの留学や研修への英語力の証明や、海外移住申請の際の英語力を図るためのテストです。
テストには、それぞれ下記の4技能があり、それぞれの点数を出して平均したものが「Band1‐9」と言う形で出されます。
- Speaking
- Writing
- Reading
- Listening
IELTSには2種類のコースがある。
General とAcademicがあり、Reading とWritingの内容が、それぞれ少し変わってきます。
- Generalコース…永住権申請などの移民のための英語力を図るテスト。
- Academicコース…CollegeやUniversityなどの学校へ入学する際の英語力を図るテスト。
4技能のテストはだいたい3時間ほどかかり、Speakingだけ次の日に行われる場合もあります。
IELTSを勉強するメリットは?
それでは、なぜ今後、TOEICや英検ではなくIELTSを勉強する必要があるのかを解説していきます。
「スピーキング」力と「ライティング」力を図れる。
英検には、スピーキングのテストも少し入ってきますが、きちんとした「スピーキング力」と「ライティング力」を点数化することは、TOEICと英検にはありませんでした。
海外の人から見ても、よく言われるのは、日本人にあきらかに足りていないものは、スピーキング力です。
文法や、英文は読める人は多くても、実際に話してコミュニケーションを取れる方は少ないのが現状です。
IELTSは、主にヨーロッパで重要視されている英語の4技能全てを図るテストであり、IELTSのスピーキングテストは、面接官と対面になります。
実践的な英語力を図れるテストと言えるでしょう。
学校教育にも、取入れられてきた。
英語力の必要性は年々増し、教育員会も小学校からの英語教育を始めたようです。
中学、高校の英語教員には、IELTSスコアの取得が必須になってきているようです。
そんな中、日本で問題になっているのが、IELTSを教えれるほどの英語力の持ち主が日本にいないということです。
そんな日本の状態を先取りし、早めにIELTSの勉強を初めておくと今後、あなたの価値は上がっていきますよ。
海外でも認められているテスト
TOEICは日本のみでしか通用しない英語力を図るテストですが、IELTSはその公平さと高品質さなどで、高い信頼性が全世界で認められているテストです。
海外進出を目指している方、会社での海外研修の機会が出てきた際など、IELTSのスコアを持っているとチャンスは格段に上がります。
また、海外の学校への進学を考え中の方も、入学基準の一つはIELTSのテストスコアも入っているので、早めに勉強し始めることをお勧めします。
IELTSのテスト内容を知ろう!
IELTSの必要性は分かったけど、どこから初めて良いのか分からないという方も多いでしょう。
一度、練習問題を解いてみて、自分の今の点数と目標を設定してみて下さい。
テスト内容
Writing (1H)
| Section 1 (General) 友達へのカジュアルな手紙や、会社へのビジネスレター。(150字以上) (Academic) グラフや、生き物の成長過程の説明。(150字以上)
Section 2 エッセイ(250字以上)
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Listening (1H)
| Section 1~Section 4 (40問)
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Reading (1H)
| Section 1~Section 3 (40問) GeneralとAcademicで問題が違いますが、Academicの方が内容が専門的になります。
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Speaking (15min)
| Section 1 自己紹介や、日常生活に関する質問。
Section 2 質問に対し2分間使って答える。
Section 3 アカデミックな質問。
|
点数
点数の採点はBand 1~Band 9で測定されます。
Listening
スコア | 4.5 | 5.0 | 5.5 | 6.0 | 6.5 | 7.0 | 7.5 | 8.0 | 8.5 | 9.0 |
正解数 | 13-15 | 16-17 | 18-22 | 23-25 | 26-29 | 30-31 | 32-34 | 35-36 | 37-38 | 39-40 |
Reading (General)
スコア | 4.5 | 5.0 | 5.5 | 6.0 | 6.5 | 7.0 | 7.5 | 8.0 | 8.5 | 9.0 |
正解数 | 19-22 | 23-26 | 27-29 | 30-31 | 32-33 | 34-35 | 36 | 37-38 | 39 | 40 |
Reading (Academic)
スコア | 4.5 | 5.0 | 5.5 | 6.0 | 6.5 | 7.0 | 7.5 | 8.0 | 8.5 | 9.0 |
正解数 | 13-14 | 15-18 | 19-22 | 23-26 | 27-29 | 30-32 | 33-34 | 35-36 | 37-38 | 39-40 |
まとめ
少しでもIELTSに興味を持っていただけたでしょうか?
日本では、まだそこまで普及してないので、テスト会場も遠かったり、テストの金額も3万円以上と安くありません。
また、テストのレベルも高く最初は、ほとんど解けずに諦めてしまいそうになるでしょう。
しかし、IELTSを持っていると他の人と、大きく差が付く英語力の証明になりますよ。
TOEIC700点以上をお持ちの方は積極的に、挑戦することをお勧めします。